帽子絞り


今回は1p〜5pサイズの丸を絞ります
帽子絞りの中でも、
小帽子絞りと呼ばれます


帽子絞りの台はこのような形をしていますが、今回は簡易サイズの絞り台を使用

このような道具は市販されてはいないので、自分で工夫して作ります
名古屋の有松では売っていますが、京絞りするには弱すぎてすぐに壊れます)

   



         ★ 使用する道具・染料・助剤

● 20番手絞り用木綿糸(田中直)


● 糸巻き棒(自分で制作)



● 麻糸1〜4本撚り(西村ロープ)


● 針(なかぐけ又は木綿襟しめ) ● はさみ(握り鋏と普通の鋏が必要) ● 絞り用ビニール(誠和)
● 芯(バンコード3mm〜7mm) ● 芯(新聞紙・純白ロール紙) ● タオル(一人1枚)
● 中温性反応性染料(Rカラー) ● 無水芒硝 ● ソーダ灰
● ホワイトクリン(誠和) ● エスポール(誠和) ● バイス(万力)

            青い( )内に書いてある業者さんが、個人で安く、手に入りやすいところです
            他にも安いところがありますが、問屋なので大量購入になります

        ★作業工程

         (注:右利きの人は左の親指と人差し指の爪を切らないこと!!!・・・左利きの人は逆)


         ● 布に青花で2mの木綿にランダムに水玉の下絵を描く(注:水玉の大きさは1p〜5p)
        ● 1本取りで、時計回りに縫い、20pを残して糸を切る。縫い目は2〜3mm
          
(注:最後の糸は最初の針穴とほぼ同じ場所にすること。糸の玉は布の表。切る糸も布の表に出す。
        
● 棒に巻いた糸は、作業の30分前に水に浸けておく(麻糸は水に浸けずに使用すると切れます!)


            


         ● 糸を寄せて絞る・・・詳しくは授業で説明

玉に下糸を金具にかける
残しておいた糸を上にかける
何度も寄せを繰り返し上糸をはずす
はずした糸で根元から巻き上げる
帽子をかけるので簡単にまとめる
この場合糸をきつく巻く必要はない
● ビニールを巻く(ビニールのサイズは高さが絞りの2倍・長さは2巻き半〜3巻き)
  ここから水に浸しておいた麻糸を使用(帽子の大きさによって糸を選ぶ)
この時にある程度の爪の長さが必要
ビニールをきっちり巻きつける
濡らした麻糸を根元に二巻き
八文字に巻きあげていく
土台の生地の上まで糸を巻き上げる
ビニールを折り返し、さらに糸を巻く
麻糸を切って作業工程は終了です

出来上がりはこのようになります


基本の作業写真をUPしましたが、布が違うのは作業工程で一番見やすい写真を選んだため

詳しい話は講座の中で作業と同時に説明します




次は絞りの中に入れる芯の作り方です♪

今回は市販のバンコードで出来るサイズの大きさを絞りますが
それ以上の大きさを絞りたい時には、自分で芯を作ります

● まず半分に切った新聞紙を二つ折りにし水で濡らす
端からきっちり巻きこむ
最後まで強く巻きこむ



次の新聞紙も同じように濡らし、繰り返す



さらに繰り返し、希望のサイズにする

この手は私ではありません(笑)・・・写真撮影のためカルチャーの生徒さんの手を借りました(^。^)y-.。o○


希望するサイズになってから純白ロール紙を糊づけして、新聞のアクが布に移らないようにする



実物サイズでは見せられませんが、これで直径3pの芯ができました
ここまで作れば、かなりの大きさの帽子絞りが作れます

布の厚さによっても異なりますが、ブロードなら20pの水玉くらいまで絞れるはずです

 

今回もハードな授業になると思うけど、、、
皆さん
ガンバレョォ━━o(・`0´・)o━━ !!!

  

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