筒描き技法


絞りと並行して筒描きの同時進行します
課題は昨年と同じ【松竹梅】の木綿の風呂敷を染めます



下絵を青花で描いておいてください


                  ★ 使用する道具・染料・助剤

● セロファン紙 ● 伸子(徳田商店) ● 顔料 ● 大豆粉
● 石灰 ● 更紗用バインダー(誠和) ● 刷り込み刷毛 ● 地入れ用刷毛(徳田商店)
● 地染め用刷毛(徳田商店) ● ホワイトクリン(誠和) ● ノリチール(誠和) ● 大量の新聞紙
● D.グリセリン


                  ★ 作業工程

                ・ 初めに糊筒を作ります(写真参照)
  

   

透明パラフィン紙を使いますが、見えにくいので白い紙で説明
紙の中心に向かって円錐形の筒を作ります
詳しくは口頭で説明します

   

下の写真のように糊で輪郭を描いていきます

この技法の場合、力強く太い線で引いてください

 

線が細いと色を差す時に苦労します

 

 
                 ★ 糊の作り方

               ・ 糊をお湯でゆるめ、さらに石灰を水に溶いた上澄みで調整
                 作った糊全体量3%のD.グリセリンを加える(これに関しては一応の基準なので口頭で説明します)

               ・乾燥後、地入れ
                地入れの分量は、技法・季節などで大きく異なるので詳しくは口頭で説明
                今回は水180ccに対し大豆粉10gを基本とします

               ・色差し
                今回は本顔料を使っての色差しです
                顔料は一度アルコールで溶いてから、豆汁で溶くのが基本ですが、例外もあります
                金ベロだけは最初から豆汁で溶きます(詳細は口頭で説明)

                色差し終了後は、出来るだけ天日にあてる(最低3日間は天日にあてましょう)
                これは本顔料の場合だけです(染料を使用した場合には退色するので異なります)

糊を適度にゆるめ使用するが、見えにくい場合には亜鉛末や朱・群青などの顔料を加える場合もある
   

糊置きしたのちに、地入れ、色差し




顔料に少量のアルコールを加え乳鉢ですり、豆汁で濃度を調整
※注 この時にバインダーを入れ忘れないように



色差し

 

くまどり

 



              ★ 伏せ糊

色差し終了後、はみ出さないように柄を糊で伏せます
私の場合、乾燥を速めるため、ベビーパウダーを撒きますが、引き粉や砂を撒く場合もあります
糊の乾燥後、地染め
 今回は直接染料の引き初めをします

   



                 ★ 筒と刷り込み刷毛

今回は使い捨てのセロファン紙を筒に使用しましたが、正式には渋紙を使った筒を使用します
実際の大きさの3分の2程度にしか見えないと思います

上が糊伏せや筒描きに使用します
下は友禅用の筒


刷り込み刷毛は、色数分の様々なサイズが必要です
少しずつでも揃えてください




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